武蔵野市の内科クリニック「むさし野クリニック」吉祥寺駅北口徒歩5分
0422-21-1411

受診のお勧め

Recommendation of a check-up

自分の健康状態を知るために

人は、60歳くらいになってようやく自分の老いに気づき、その時には、多くは成人病をかかえています。老化は30代から始まり、日常生活の中でひそかに進行していきます。不自然な環境・生活習慣、不適切な食事、嗜好品の乱用などが成人病の発病を早め悪化させることはよく知られていますが、「自分だけは大丈夫だ」と思っている人が多いようです。

人間ドックは日本独特の制度で、現在、年間200万人以上の人が受診しています。 検査結果は「全く異常なし」はわずかで「日常生活に支障なし」と合わせても20%に過ぎません。
「要治療」は10%程度。残りの70%は「成人病予備軍」です。この方たちは生活指導を受けて生活習慣や食事などに注意すれば「正常」になり得ます。生活指導の内容は、検査結果に基づくものであり、ひとりひとり異なります。
一般論の健康法は人によっては逆効果となることもあり、盲信は危険です。たとえば、ジョギングやゴルフ中の急死は、自分の健康状態を知らずに行っている人に多く、また栄養があるからと言って毎日卵1ケを食べるのは、自分の体がどのような状態なのか、それを教えてくれるのが人間ドックです。

病気を防ぐために

日本人に多い胃ガンは、進行すれば現代医学の総力をもってしても、未だよい成績が得られません。しかし、早期発見できれば95%の永久治癒が期待できます。人間ドックでは、胃ガンのほか、大腸ガン・食道ガン・肺ガン・肝ガン・胆のうガン・腎臓ガン・子宮ガン・乳ガンのチェックが行われます。
さらに、健康診断は定期的に行ってこそ意味があります。検査データの年々の移り変わりが、病気にならないための予防法を教えてくれるのです。
あなたの健康は、自分自身の老後の幸福の基礎であるばかりではなく、愛する家族の幸福の前提となるものです。ひとりでも多くの方に定期的に人間ドックを受診していただきたいと思います。

健康診断や人間ドックで所見が認められた場合の対応について

健康診断や人間ドックで有意な所見が得られた場合には、放置せず速やかにかかりつけの医療機関を受診されることが大切です。
「気になるデータが見つかった場合、むさし野クリニックではどのように対応してくれますか?」と言うご質問をいただきますので、以下のようにまとめました。なお太字で書いてあるものは当クリニックで実施できるものです。また、それ以外のものについては信頼できる施設をご紹介いたしております。

  • 血圧

    【所見対象値】最高血圧:140・最低血圧:85以上

    ご自宅で血圧を2週間程度測定していただくようにお願いしています。測定方法は丁寧にお教えします。また測定記録を記入して頂くノートを差し上げています。その結果をお持ちいただき、循環器専門外来の受診をお勧めしています。

  • 尿蛋白・尿潜血

    【所見対象値】尿蛋白:(±)以上 / 尿潜血:(+)以上

    いずれの場合も改めて尿を検査して頂くようにお願いしています。その結果に基づき、今後の方針をご本人と相談のうえ決定いたします。

  • 尿糖・血糖

    【所見対象値】尿糖:(+)以上 / 血糖:110以上、HbA1cでは5.8以上

    より詳しく血液検査をお願いしております。その結果に基づき今後の方針をご本人と相談のうえ決定いたします。

  • 血液一般

    【所見対象値】ヘモグロビン(Hb):11.0以下(前回の検査から大きく数値が下がった場合には、これ以上でも有意な所見とします。)

    まず血液検査を再度お受けになることをお願いしています。

  • 血中脂質

    【所見対象値】LDLーコレステロール:140以下正常 中性脂肪:150以上

    通常は食事療法を早速開始して頂くようにお願いしています。その効果を判定して必要ならば内服薬を用いることをお勧めしています。

  • 肝機能

    【所見対象値】GOT:50以上・GPT:50以上・γ-GPT:80以上など

    肝臓機能の異常をきたす原因を確かめるため、詳細な血液検査肝臓の超音波検査ならびにCT検査をお受けになることをお勧めしています。これらの結果に基づき今後の方針をご本人と相談のうえ決定いたします。

  • 胸部X線検査で異常が見られた場合

    胸部のCT検査を受けていただくようにお願いしています。その結果をもとにご本人と相談のうえ方針を決定いたします。

  • 上部消化管X線検査で異常が見られた場合

    まず内視鏡検査を受けていただくようにお願いしています。その結果をもとにご本人と相談のうえ方針を決定いたします。

  • 心電図で異常が認められた場合

    循環器専門外来の受診をお勧めしています。必要なら負荷心電図及びホルター心電図検査を受けて下さい。

  • 便潜血反応で(±)(+)(++)の場合

    まず大腸内視鏡検査を受けていただくようにお願いしています。その結果をもとにご本人と相談のうえ方針を決定いたします。現在、当クリニックでは内視鏡検査を行っておりませんので、ご紹介いたします。